ある冬の日。
HDDビデオレコーダーで取り溜めたお気に入りのCS放送番組を、通勤電車で見るためにセコセコとXViDでエンコードしていた時にそれは起きました。

CMカット編集を済ませ、バッチエンコード処理を走らせてしばらく経ったその時。

突然のマシン再起動。
これまで何度となく行ってきた処理、こんなことは初めてです。
コーデックのバージョンも変えてないし、ソフトも変えていない。
もちろん新たに何かソフトをインストールしたわけでもありません。
また、マシン自体も調子が悪いと言うわけではない、いわゆる「鉄板構成」というやつです。
それなのに何故...?
とりあえず再度同じ処理を走らせてみることに。

MPEG2ファイルをVirtualDubに食わせ、CMカットをした上でXViDで2パスエンコード。
これを複数個バッチ処理タスクへ投入し、いざ処理開始!
数分後。

/\___/ヽ
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冗談だろ・・・
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いやいや待て待て。
偶然も2度続けば裏に何かある。
真面目に原因を探らなければ。
この手の問題で真っ先に怪しまれるのが電源ユニット。
電源ユニットの劣化で、規定の出力が得られていないというパターン。
特に今回のように、エンコード処理というCPUをモリっと食う(≒電気をモリっと食う)ような処理を走らせた際に落ちるというのは、電源周りに不具合を抱えている場合の定石パターン。
そこで予備の電源ユニットに繋げ変えて再度処理を走らせてみました。
______
/ \ /\ <大丈夫。もうこれで解決してるはず・・・
/ し (>) (<)\
| ∪ (__人__) J | ________
\ u `⌒´ / | | |
ノ \ | | |
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/ \ ─\ チラッ
/ し (>) (●)\
| ∪ (__人__) J | ________
\ u `⌒´ / | | |
ノ \ | | |

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/::::::─三三─\
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うーーーーん。
電源ユニットはシロでしたか.......
だとすると、あとは定番の電解コンデンサ妊娠かと思いきや、目視確認する限りは特に膨れたコンデンサは見あたらず。
目視でダメと判断できなくても、こっそり劣化しているパターンもあるので、その場合は全数交換になるのですが、いやぁ....それは嫌だぁ....
犯人をでっち上げるべく、僅かにでも膨れているコンデンサは無いかと、マザーボード上をねっぷりと見ていて気付いたのが、CPUのファン。
もしやこいつが止まってる、あるいは回転が遅くなってる、なんて事は、考えられないか?
そのせいでCPUが異常加熱→マザーボードのサーモプロテクションにより強制シャットダウン というパターンかも?
そうだ。
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\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ .`´ \
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・∀・∩< ファン回転数見ればいいじゃん
(つ 丿 \_________
⊂_ ノ
(_)
ということで早速起動してみましたEVEREST。

CPU回転数は3900rpmと、至って正常。
なんだ問題ないじゃん。
しかし....

ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
,. -─- 、._ ,. -─v─- 、._ _
,. ‐'´ `‐、 __, ‐'´ ヽ, ‐''´~ `´ ̄`‐、
/ ヽ、_/)ノ ≦ ヽ‐'´ `‐、
/ / ̄~`'''‐- 、.._ ノ ≦ ≦ ヽ
i. /  ̄l 7 1 イ/l/|ヘ ヽヘ ≦ , ,ヘ 、 i
,!ヘ. / ‐- 、._ u |/ l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、 │
. |〃、!ミ: -─ゝ、 __ .l レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! | | ヾ ヾヘト、 l
!_ヒ; L(.:)_ `ー'"〈:)_,` / riヽ_(:)_i '_(:)_/ ! ‐;-、 、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
/`゙i u ´ ヽ ! !{ ,! ` ( } ' (:)〉 ´(.:)`i |//ニ !
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CPU温度が85度って何!
AthlonXPの動作保証温度は90度らしいですが、それをギリギリ下回る温度。
アイドル状態でこれということは、エンコード処理開始後しばらくして落ちるというのは、納得がいきます。
しかし何故...
原因究明のため、CPU周りを再度よく見てみることにします。

本体を明るいところへ持って来て、よーくCPU周りを見てみると。。。。

おぶっ!何だこれ!
CPUのヒートシンクがホコリで埋まっているではないか!
これじゃ冷風など届くはずもない!
原因はこれだこれ!

そうと分かれば対処は簡単。
ホコリを吸ってあげれば良い。
掃除機の吸引力を全開にして、ファンの部分からホコリを吸う吸う!
(今気付いたのですが、このように掃除機でホコリを吸う際にはCPUファンの電源コネクタをマザーボードから抜いておいた方が良いかも知れません。ファンが通常と逆回転することで、電源コネクタ部に通常とは逆の電圧がかかる可能性があるからです)

あらかた吸った後。
ファンの隙間からヒートシンクのヒダヒダが見えています。
これが本来のあるべき姿!
しかしまだ完全には吸い取れていないので、ファンを取り外して最後にもうひと吸い。

CPUファンを取り外したところ。
ファンの軸部分や周囲の部分にまだ少しホコリが残っていますので、徹底的に吸っておきます。
とどめにエアダスターで細かいホコリを吹き飛ばす!
ヒートシンク周辺のみならず、メモリチップ周りや電源周りのホコリも吹き飛ばす!
そして最後は

コイツで広範囲に風を送り、吹きだまったホコリを吹き飛ばす!
綺麗になったら、ファンを戻して再度OSを起動。
そして、いざ、CPU温度の計測!

CPU温度、35度!
これはまさに
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\`ー `ニニ´‐―´/
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ていうか
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|:::::: | 85度はないだろ・・・
. |::::::::::: | 常識的に考えて・・・
|:::::::::::::: | ....,:::´, .
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. ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
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年末のお掃除、たまにはこういう所もやってみては如何でしょう?
大掃除も済んだので、今年の正月休みは一家揃って久しぶりに日本を離れて、暖かいところでゆっくりのんびり過ごす予定です。
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* うそです +
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *
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仕事です。・゚・(ノД`)ヽ
それでは皆さん、良いお年を。
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