2005年11月


我が家に鎮座まします Sun Microsystems 社のUltra5なるUNIXワークステーション。
これ、普段は火を落としていますが、いざ有事の際には検証用や現場への一時派遣などで非常に大活躍してくれている頼もしいナイスガイです。
何度こいつに助けられたか。
ある意味、私の現在のテクニカルスキルと、そして結果として我が家の家計を陰で支えてくれている立役者とも言えなくはないです。


今となってはロースペックでヤフオク投げ売り状態のマシンですが、気合いを入れて大事に使っております。


しかし、そうはいってもショボさ加減は否めず。

特にこの、

暗く煤けた感じの電源LEDなんかは、性能にはまったく関係はないと分かっていても、なんかこう、イケてないです。






そう言うときには、ここで一発景気付け。






Sun Ultra5
深夜のLED交換





「深夜の」と書きましたが、作業を開始した時点で午前4時。
作業終了時には午前5時ちょい前。JR南武線が既に動いてます(笑)

もちろん明日も普通に朝から仕事っていうか朝イチでお客さんと打ち合わせですが、一度盛り上がったLED交換熱の前にはそんなもん、どうでもよくなってきました
打ち合わせ中に寝るかもしれんが許してくれ > 客




で、早速ラックから引きずり出し、ぱぱぱっと分解。
光の速さでフロントパネルを引っぺがすと、そこにはちょこんとLEDが挟まっていました。


お前か。このしみったれた光を放つやつは。
この野郎。交換してやる。覚悟しる!




ここで使うパーツを手持ちのパーツ箱からチョイスする訳ですが、普通に同色の高輝度LEDにしたところで全然面白くないし興奮もしません。
こちとら明日の打ち合わせブッちぎる覚悟で午前4時にもなってUltra5分解しとんじゃ。もっと胸躍るパーツは無いか!




そこで見つけたのがこれ。


日亜化学工業製 楕円形高輝度青色発光ダイオード
NSPB346BS(光度0.44cd)



お馴染み秋月電子通商にて、3年ほど前に2本セットで買ったやつの残り1本がありました。
おお、これこれ。


なお、パーツ箱の中には他にも「イルミネーション・フルカラーLED」なる、電源を接続するだけでゆっくりと水色→白→に発行色が変化するというイカレポンチなものもありましたが、さすがにこれを装着した状態でマシン室に持ち込むと、そこだけキャバクラ状態になってしまった挙げ句に現地スタッフの語りぐさになってしまうので、ぐっと思いとどまって単色LEDにすることにしました。
(今になって思えばこいつにしたほうがウケが良かったかなと少し後悔)




さくさくっとLEDと定電流ダイオードをハンダ付けした後、そいつらを熱収縮チューブで被い、もとのLEDをばっさり切り捨てて交換。




フロントパネルに装着する際のゲタとなる、クリア拡散パネルへあてがってみる。

もともと装着されていたLEDが平型LEDだったので上手く収まるか少し心配だったものの、楕円形だったせいか綺麗に収まって一安心。
厚みも誤差の範囲に収まってくれて、クリアパネルをフロントパネルに固定した際にも隙間ができてLEDが暴れるような事もなく、綺麗に固定されました。




手早くケースを元に戻し、いよいよ待望の火入れ式です。


えい、電源ON!





うおー!明るい!っていうかむしろ眩しい(笑)




電源LED部アップ。
いや、予想以上に明るい!こりゃ見るからに景気良さそうだわ。
株価上昇ストップ高!



今回は、もともと装着されていた平型LEDとは違って楕円型LEDを装着したため、光の拡散度合いが若干スポット的になってしまっています。
もし今回と同様に丸形LEDを装着する際には、クリアパネルのLED接触面をヤスリ等で少しギザギザに荒く削っておくことで光の拡散効果を得られるので、より均一な光を放たせることができ、より見た目が良くなることでしょう。





思いつきでやってみました深夜のLED交換。
ひとまず無事成功&満足の行く結果でした。
次はキャバクラ仕様かな!






参考資料:純正LEDのサイズ


幅:7.0mm

厚さ:2.4mm

奥行き:7.6mm


Ultra5 LED交換の際に、交換対象となるLED選定の際にお役立てください。
(そんなやついるのか?)






参考資料2:特別出演・往年の名機たち

その1 Ultra2

Ultra2の電源LEDは、メモリソケットのすぐ脇、基板上に直付けされています。


この写真中央下にある「D3202」ってチップLEDがそれ。
このままでは相当作業しづらいので、換装の際にはこのチップLEDをいじるのはやめて、別途電源ラインをHDDやCD-ROMの電源コネクタから引き回し、別の場所から照らした方が良いかも知れません。
もちろん、基板むき出しの状態にまで分解してしまって悠々とチップLEDを張り替えるのも一興です。

なお、LEDの光をフロントパネルに伝えるクリアパネルは、メモリスロットのカバーにくっついています。





その2 Ultra1

Ultra1の電源LEDは、ほぼ電源LEDの表示位置と同じ所にあります。

本体正面向かって右側、丁度CD-ROMドライブが装着されているあたりのシャーシに固定されています。


こんな感じ。

壁に貼り付くように装着されています。


Ultra1の電源LEDはUltra2のやつと違い、いわゆる「普通の」LEDを使用しています。

それに加えてこのUltra1の最大の特徴は!


見ての通り、LEDがコネクタ形式になっていて、いとも簡単に交換可能になっているのです!

すげえよ!電源LEDなんてほぼ間違いなく1度も交換しねえままスクラップ工場行きになるであろうにも関わらずこの抜群のメンテナンス性!

このUltra1が市場に投入されて以降、Sunが飛ぶ鳥を落とす勢いでサーバー市場を席巻してゆく訳ですが、この小さなパーツひとつからしてもその意気込みを感じることが出来ると言っても過言ではありません。
(Ultra1の最終受注は1998年7月。その後ドットコムバブルが世界規模に拡大し、世界中のデータセンターのラックには、Ultra1及びその後継機種であるUltra2が、さながら風呂場のタイルのようにビッチリと並ぶ事となる)

見えないところにも手を抜かずキッチリ丁寧に作り上げる、今まさに日本の物作りで忘れ去られつつある技術者としての魂、エンジニアスピリットを、このコネクタ一つ取っても感じ取ることができます。

実にいいものを見させて頂きました。

(※後日ここを見た時の為に書いておきますが、この文を書いている2005年11月中旬は、高層マンションの強度偽造問題が発覚して日本中がアワアワしてる頃でした)




あ、で、肝心のLEDのサイズは、直径5ミリの超スタンダードなサイズのものが使えます。
このサイズであれば、色や性能を問わなければほぼ日本中、あるいは世界中何処ででも手に入るでしょう。素晴らしい!




その3 SparcStation 20

ご存じ(の方も少なくなって来たのかも知れませんが..)薄型筐体の革命児、SparcStation20です。
先のUltra1と同じく一時代を築き上げたマシンで、人によっては思い入れたっぷり、人によってはトラウマにもなってる機種ではないかと思います。
個人的には、見た目以上に重いってことと、排熱がすげー熱いという印象が強いマシンです。

さて、通称ピザボックスケースとも呼ばれていたこいつは、本体正面向かって右側の三角形部分に電源LEDがあります。

まあ、今なお稼働しているようなマシンの場合、だいたい煤けちゃってて、灯いてるんだか消えてるんだか分からなかったりしますが...


肝心のLEDはこれ。

デジカメのライトの影響で紫っぽく見えますが、実際には緑色のLED。
サイズは小さく、直径3ミリ程度。
周囲への絶縁対策とLEDの固定も兼ねて、プラスチックのフードを被ってます。




と、往年の名機3機種のLED事情を見てみましたが、やはり特筆すべきはUltra1の脱着式LEDでしょう!
もう次のターゲットは決まったようなものです。


車で言うところの「ステッカーチューン」のようなノリで手軽に楽しめる「LEDチューン」。
Sunのワークステーションならずとも、是非おためしあれ。
そして可能なら‥‥‥ いざ、キャバクラ!